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働くハツカネズミぶろぐ

働きながら感じたことをつらつら書き綴ります。インフラ企業下っ端。

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花とアリス

岩井俊二監督の作品です。なつかしい。

監督の最新作は『リップヴァンウィンクルの花嫁』ですが、そのニュースを聞いてこちらの映画を思い出したので、簡単ですがレビューを書いてみたいと思います。

 

 

 あらすじ

ハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は、幼馴染で高校の同級生。

ある日高校の先輩に一目ぼれしたハナは、同じ落語研究会に所属し、何とか接近しようと試みる。

先輩が災難に見舞われたところで大ウソをつき、何とか距離を縮めることに成功したハナだったが、嘘をつき続けるためにアリスの協力を得ることになる。

しかし、それを発端として先輩はアリスに好意を抱いてしまい、事態は思わぬ方向に向かっていく。

 

ヒロイン2人の関係性について

ハナは、幼馴染の奔放なアリスに振り回されていると言う背景があるはずなのですが、本件に関しては8割がた、ハナがアリスを振り回しています。

「先輩は私に告白した後、頭を打ってしまって記憶喪失になったの!」

と嘘を吹き込んで信じさせ、それを糊塗するためにアリスに協力させるなんて、ハナも相当な奴です。

アリスのほうが、家事放棄ぎみで恋愛を楽しみたい幼い母と暮らしつつ、時々歳の離れたお父さんと会って話したり、スカウトをきっかけにオーディションを受けたりと、複雑な環境の中で頑張っているように見えてしまいます。

彼女の辿る運命自体も複雑なものです。

ハナの芝居に付き合っている間に、先輩との距離が縮まってしまい、互いに好意を持ってしまうと言う、思いもよらない展開ですので。

それでも、ハナのために別れようとする決断ができるのが凄いところですね。

 

感想

不器用なハナと、不思議なアリスのハッピーエンドで終わる、青春の不思議さに満ちたお話しです。

恋愛沙汰が友情のなかに割って入ったりもするけど、若くて柔軟な2人がそれも吸収しつつまた笑いあえている様子が微笑ましかったです。

少年少女時代を思い出して、懐かしい気持ちに浸りたい時におすすめの映画です。

初々しい蒼井優さんが観られるのもみどころの一つかと思います。

オーディションでバレエを踊って見せるシーンは、尺が長いのもあって引き込まれました。

落語研究会の不思議な先輩(部長だっけ)は最後までよくわからない人物のままでしたが…笑

冬にキットカットとみかんを食べながら観たいですね。

ちょっと季節はずれですが、このレビューがどなたかの参考になればたいへん幸いです。

それではまた。