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働くハツカネズミぶろぐ

働きながら感じたことをつらつら書き綴ります。インフラ企業下っ端。

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上司は部下の過労状態なんて知りたくない

お久しぶりです。

のほほんとした会社員生活を送っている現在ですが、かつては体調を崩すほど仕事の負荷に悩まされた時がありました。

その時に思ったことを書きます。

 

当時いた課は、所属している誰もが忙しく、疲弊しているところでした。

大抵の人は毎日必ず終電やタクシーで帰っていました。

早く終わらせたいのに効率が悪くて終わらない人、そもそも早く終わらせる気がない人(子どもの学費稼ぎ、家に帰りたくないなど理由は様々)、効率よく早く終わっていても周りのやっかみが怖くて帰れない人、そんな人しかいません。

なので、体調が悪いことを訴えても取り合ってもらえません。

全員が内心「はあ?お前だけじゃねーんだよ」もしくは「そんなの大したことないでしょ?」と思っているからです。

残業している理由が自己都合でも、そうでなくても、この反応だけは共通でした。

体調不良を訴える人に対する反感の背景としては、こんなものが考えられると思います。

  • 自分もなかなか終われず残業しているのにお前だけ弱音吐くな
  • 子どもの学費を稼ぎたいから残業削減の流れになったら困る
  • 家庭に居場所がなくて帰りたくないので残業削減の流れになったら困る

全部うわーと思ってしまいますが、特に後ろの二つとか吐き気がします。

そして、さらに下記が考えられると思います。

  • 自分が長時間労働を強いている当人(上司or先輩)なので「私のせいで健康を害したかのように言うな」「私を非難したいわけ?」と思っている

上司や先輩としての管理責任が問われるかもしれないし、悪者になりたくないというタイプですね。

往々にして、自分自身も忙殺されている人が多いと思いますので、そもそも他人の健康なんか慮っている余裕がないのでしょうが。。。

 

何が言いたいかと言うと、こういう人に辛さを訴えても効果はありません。

自分が悪く言われたように感じて気分を害されるのが関の山だと思います。

そして業務でのストレスがお互いますます増大するという負のループ。

私が会ったこのタイプの方は、自分自身は丈夫な人だったため、たとえこちらが熱で朦朧としていても「風邪でも大丈夫だよね?」と言い放つし、

慢性的な体調不良に悩まされて通院している時でも「病院で薬もらってるから平気なんだよね?」と言うし、

脱水症状にたびたびなっていても「吐けば楽になるんだよね?」と言います。

自分との仕事が原因で、部下や後輩が体調不良になっているのを認めたくないからです。

 

なので、こうしたタイプの人が周りに多くて困ったときは、感覚が麻痺している激務部署ではなく、比較的余裕のある他部署の人に現状を聞いてもらったり、

上司の上司に話を聞いてもらう方が耳を傾けてもらえると思います(最後の手段は転職ですが…)。

 

幸い今は無理なく体調管理ができていますが、今思い出してもあの頃には戻りたくないです。

忙しい時もあるのは承知で就いた仕事だけど、体の丈夫さは人によって違います。

寝てれば風邪が治る人もいれば、市販薬で治す人もいるし、病院に行かなきゃ治らない人もいます。

何日も過重労働していても、体調を崩さない人もいれば、ある程度の期間しか耐えられない人もいます。

その辺の個人差を無視し、「私は加害者になりたくないんで」と目下の者の話を聞かない人に当たってしまい、「自分がおかしいのかもしれない」と追い詰められている人がいたら、ぜひ落ち着いて自分の体調改善を優先しようと思ってほしいです。

本当にしんどくなった時、そういう人が助けてくれるとは思えません。

自分を守れるのは自分だけ、くらいに考えてもいいと感じます。

 

本当は誰もが働きながら健康を維持できる社会が実現してほしいのですが、まだまだ先のことになりそうなので、一人ひとり自衛の心構えも必要です。

どなたかの参考になれば幸いです。それでは。