探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
大泉洋さん主演の、北海道特に札幌を舞台としたミステリーです。
原作小説は読んだことがありませんが、映画を観て読んでみたくなりました。
飛行機の中でだいぶ前に観た作品ですが、最近ちょっと思い出したので書いてみます。
なお、映画第一弾は観ていませんがそれでもこの映画単体として楽しむことができました。
あらすじ
札幌の歓楽街すすき野で、オカマだてらにマジックを披露する「オカマジック」で人気を博していたマサコちゃん。
人気は留まるところを知らず、ある日マジックの全国大会でテレビ出演するまでになるが、大会での勝利から間もなくしてマサコちゃんは何者かに殺されてしまう。
探偵はマサコちゃんの死の真相を追い始めるが、マサコちゃんがファンだったと言うヴァイオリニスト河島もまた、謎を探るため北海道に来ていた。
河島を依頼人として、探偵は危険に見舞われつつも調査を進める。
その先には、すすき野の誰もが知らなかったマサコちゃんの過去と、予想もできなかった真相が待ち受けていた。
楽しみ方
コメディとしても謎解きとしてもゆるりと楽しめました。
探偵が住所も電話番号も明かさず(持たず?)、行きつけのバー「ケラーオオハタ」を連絡先にしていると言うのが、昭和を感じさせる設定ですね。
味があって好きです。
昭和の文豪か!と突っ込みたくなります。笑
見どころ
登場する時間は短いけど、マサコちゃんを演じるゴリの姿は個人的に印象に残りました。
とてもせつない。
寂しい過去や辛い記憶を持ちながら生きている人の姿は、どうしても印象に残って頭から離れなくなります。
終盤でマサコちゃんの抱えていた秘密が明らかになった時はそうだったのか…とため息が出そうになりました。
追っ手に追われている時の大泉洋さんや小野真千子さんのぎゃーすか騒ぎまわる様子も見どころの一つですが、これはある意味お約束と言っても良いですね。笑
小野真千子さんは自らの母語(?)である関西弁で出演されています。
あと北海道地域の政治の特徴(リベラルが強い)とか、ホモフォビアとか、シリアスな主題についても絡めて描かれていました。
いい意味で期待を裏切られた感じで、わりとおすすめです。
初めてこの映画を観たときは、まだ札幌どころか北海道未上陸でしたので、何度か北海道に足を運んだ今、もう一度観てみたい気もします。
まずは映画第一弾から手を付けたいところです。
原作ともども、鑑賞が終わったらご紹介できたらいいなと思います。