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働くハツカネズミぶろぐ

働きながら感じたことをつらつら書き綴ります。インフラ企業下っ端。

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初めて読んだ本

小さな頃から親が本を読み聞かせてくれていましたが、絵本以外で自力で初めて読んだのは『風にのってきたメアリー・ポピンズ』でした。

メアリー・ポピンズは、4人の子どもがいる銀行家の家庭にやってきた家庭教師です。

家庭教師とは言え、子どもたちはまだ小さい(一番大きいジェーンでも6才か7才くらい?)ので、勉強を教えると言うより日々の世話を焼くことが仕事です。

英語では彼女の役割は何と言うんでしょうね。

ガヴァネスなのかナニーなのか。

どうやらメアリー・ポピンズは不思議な世界とのつながりを持っているらしく、2人の子どもジェーンやマイケルをいつも非日常の体験に連れて行きます。

 

 

1章1章は短いのですが、メアリー・ポピンズが連れて行ってくれる世界がいつも楽しそうで、毎回夢中で読んでいました。

たまーに教訓めいたちょっと怖い回もあります。

でも大抵は、ファンタジックで子どもの心をくすぐるエピソードです。

 

不思議なことが起こるのは、家族が寝静まった後や、メアリー・ポピンズに連れられて外出している時です。

つまり、子どもたちの両親や、お手伝いさんがいないところです。

メアリー・ポピンズと子どもたちは、共通の秘密を持つことになります。

彼女は決して他の大人たちに自分の持っている力や、不思議な世界とのつながりを明かさないためです。

 

夜が空けたら、あるいは家に戻ってきたら、不思議な体験のことを話そうとしてもメアリー・ポピンズは応じてくれません。

すました態度で、ジェーンやマイケルの「昨日あんなことあったよね」という振りを蹴散らします。笑

不思議な体験の余韻を一緒に楽しんでくれればいいのに!と小さな頃は思っていました。

今は「つれないなー。だが、それがいい」と思っています。

 

ディズニーの映画を観たこともありますが、原作は、ゆるやかな長編でありつつも短編集のような構成なので、やはり本を読むことをお勧めします。

短編集的な内容を長編にするために、映画ではやはり幾つかの短編がカットされていますので。

ジュリー・アンドリューズは素晴らしい女優さんだと思うのですが、メアリー・ポピンズを演じるにあたっては、溌剌とした感じよりも、ミステリアスな雰囲気を重視してほしかったな、というのが正直なところです。

もちろん、彼女本人が演じ方を全て自分で決められるわけではなかったと思いますが。

 

これを読んだばっかりに、少し夢見がちな育ち方をしてしまったかもしれません。笑

でも、この本を読んだからこそ、読書の楽しさを知ることができたと思っています。

またお勧めの本について書きたいです。それでは。